ビルトインタイプの食器洗い機を使用した後、底部に水が残ることがありますが、これは故障を意味するものではありません。
水が残ることには合理的な理由があります。
ただ、引越しの際などで食器洗い機を移動させたい場合は、その水を適切に排出する方法が必要です。
本記事では、そうした状況での正しい排水方法について解説します。
ビルトイン食洗機から水を抜く手順
ビルトイン食洗機の底部に水が残ることがありますが、通常は少量の水が残るのは正常です。
しかし、水が過剰にたまっている場合は何らかのトラブルが考えられます。
この点については、後ほど詳しくご説明します。
もし底部に水がたまっていることに気づいたり、特定の理由で食洗機から水を抜きたい場合には、以下の方法で対処できます。
①乾燥モードを使って水を排出
食洗機の乾燥モードを利用して、1〜2分間だけ運転させます。
これにより、内部の水がほとんど排出されます。
ただし、乾燥モードが完全に終了すると、排水トラップに水が再度たまることがあるので、運転を1〜2分で手動で停止させることが大切です。
②ホースから水を完全に抜く
食洗機の電源を切った後、機器の下部にある点検口から給水ホースを探し出し、止水栓を閉じます。
その後、水抜き栓の下に容器を設置し、ホースから水を抜きます。
給水ホースと排水ホースを振ることで、ホース内の水をより効果的に排出できます。
③タオルで内部を拭き取る
それでもなお、庫内や排水トラップに水が残っている場合は、タオルで丁寧に拭き取ります。
これらの手順を踏むことで、食洗機内の水は完全に抜けるはずです。
ただし、使用している機種やメーカーによって異なる場合があるため、トラブルが解消しない場合は、取扱説明書を確認するか、メーカーに直接問い合わせることをおすすめします。
ビルトイン食洗機内の水残り:故障の心配は無用?
ビルトイン型食洗機を使用すると、内部に水が少し残ることがあります。
この状況を見て「もしかして故障?」と心配になるかもしれませんが、実はこれは食洗機の正常な機能の一部です。
理想としては、食洗機を完全に排水して乾燥させ、清潔に保つことが望ましいです。
しかし、少量の水が残るのは故障ではなく、意図的に設計されたものです。
この水があるおかげで、下水からの不快な臭いが室内に逆流するのを防ぐ効果があります。
食洗機の排水トラップは下水管に繋がっており、この水が臭いの遮断蓋として機能しています。
もし長期間食洗機を使用しなかった場合、トラップ内の水が蒸発し、不快な臭いが室内に広がることがあります。
水が蒸発することで、下水の臭いが逆流してしまうのです。
しかし、以下のような状況では水を排出する必要があります。
水が通常以上に多く溜まっている場合
水が排水トラップや残りかすフィルターを超えて溜まっている場合は、異常の可能性があります。
フィルターが詰まっているか、排水ホースに異物が詰まっている可能性が考えられます。
これらの問題が解決しなければ、メンテナンスや修理が必要です。
食洗機を移動する場合
食洗機を他の場所へ移動させる際には、水漏れを防ぐために排水が必要になります。
適切な排水手順を実行して、給水ホースや排水ホースから水を抜き、内部をきれいに拭き上げます。
ホースの先端を、タオルとビニール袋で覆うとさらに安全です。
冬期間の長期間使用しない場合
寒い季節に長期間食洗機を使用しないと、ホースや給水弁内部の水が凍結して破損する恐れがあります。
そのため、凍結防止のために水を抜いておくことが重要です。
まとめ
この記事では、ビルトイン食洗機内に残る水をどのように処理するかを説明しました。
通常、運転が終了しても少量の水が残ることは、下水の臭いを遮断するためであり、故障ではありません。
ただし、通常以上に水が溜まっている場合や、食洗機を移動する際は、適切に水を排出することが必要です。
乾燥モードを活用した排水や水抜き栓を使用した方法、そしてタオルで内部を拭き取るといった手順が有効です。
具体的な操作手順については、取扱説明書を確認しながら進めてください。