カレーは普段カタカナで見かけることが多いですが、漢字でどのように書けば良いのでしょうか?
漢字を使った入力は、思った以上に難易度が高いかもしれません。
本記事では、カレーを漢字でどう表記するか、またその興味深い方法を詳しく解説します。
外来語とされる「カレー」ですが、実は漢字で表すことも可能です。
漢字で表す場合、いくつかの異なる表記法があるのです。
「カレー」の漢字についての詳細解説
序章で触れた通り、「カレー」を漢字でどのように表現するかには、いくつかの方法が存在します。
主に用いられる漢字は次の二つです。
- 咖喱
- 咖哩
これらはどちらも「カレー」という発音で統一されています。
漢字の詳細な由来
これらの漢字が持つ背景を、詳しく掘り下げます。
①「咖喱」の由来
「咖喱」は中国から伝わった漢字で、中国語においても「カレー」の意味を持つ言葉です。
この漢字は単なる音の転写ではなく、豊かな歴史的背景を持っています。
日本では伝統的にカタカナで「カレー」と表記されてきましたが、1991年にハウス食品によって「咖喱工房」という名のレトルトカレーが発売され、これが「咖喱」を用いた初の事例となりました。
「咖喱工房」は「カリーこうぼう」と読まれ、外国語の発音を模した「カリー」という音が使われました。
②「咖哩」の由来
次に、「咖哩」に関してです。
この漢字も中国のもので、比較的シンプルな構造をしています。
中国においては、「カレー」を「咖喱」や「咖哩」と表記することがあり、カレーライスは「咖喱飯」または「咖哩飯」と書かれることが一般的です。
その他のバリエーション
「咖喱」と「咖哩」以外にも、以下のような面白い当て字があります。
- 珈竰(めずらしい漢字表記)
- 火烈胃(辛さが際立つカレー)
- 華麗(高級なカレー)
- 加齢(特有の香りがするカレー)
「咖喱」や「咖哩」が公式な漢字表記とされていますが、他にも様々な表現が考えられます。
自分だけのオリジナル漢字を創作することで、さらに楽しむことができるでしょう。
「カレー」の漢字表記と入力テクニック
カレーを表す漢字、「咖喱」「咖哩」をパソコンやスマートフォンでどのように入力するか、その具体的な方法についてご説明します。
パソコンでの入力技術
通常の変換で「咖哩」は「り」と入力して出現しますが、「喱」は一般の変換候補には現れないことが多いです。
「喱」を入力する最も簡単な方法は、インターネットを利用してコピー&ペーストすることです。手順は以下の通りです。
- インターネットで「喱」を検索
- 「喱」を見つけてコピー
- ペーストしたい場所に貼り付け
ただし、「喱」は特定の環境でしか使用できない場合があり、すべてのデバイスで正しく表示されないことがあるため注意が必要です。
スマートフォンでの入力方法
特にiPhoneを利用している場合、簡単に「喱」を入力する方法があります。
手順は次のとおりです。
- 設定を開く
- 「一般」を選ぶ
- 「キーボード」をタップ
- 「新しいキーボードを追加」を選択
- 「簡体字中国語」を追加
- 「手書き」を選択
- 使用するアプリを開く
- キーボードの左下の「地球マーク」をタップして簡体字中国語に切り替え
- 手書きで「喱」を入力し選択
Androidデバイスでも類似の設定が可能ですが、デバイスによって操作方法が異なることがあるので、詳細は各デバイスの説明を参照してください。
記憶に残るコマーシャル
「具が大きい」というフレーズで有名な、20年以上前のハウス食品の「咖喱工房」のCMを憶えていますか?
このCMでは、俳優の小林稔侍さんと、当時子役の安達祐実さんが親子役で登場しました。
CMで使用された「咖喱」という漢字は、商品名にも「カリー」という発音が採用されていました。
現在は製造されていない「咖喱工房」ですが、そのCMを通じて多くの人がこの漢字に親しんだことでしょう。
JIS基準外の漢字
「咖」と「喱」はどちらもJIS第1・第2水準には含まれておらず、特定の環境下でのみ利用可能です。
「咖」はコーヒーの「咖啡」としても使用され、JIS補助漢字として第3・第4水準に位置しています。
一方、「喱」は主要なOSの標準日本語フォントには含まれていないため、「咖喱」と正しく表記するには特定のフォントが必要です。
大漢和辞典では、「喱」は質量の単位「グレーン」を意味すると記されていますが、一般的には「咖喱」の形で使用されます。
中国では、この漢字がカレーを指すため広く使われています。
カレーの漢字についてのまとめ
この記事では、「カレー」を漢字で表記する方法とその背景、さらにはデバイスごとの入力方法を解説しました。
「咖喱」「咖哩」はどちらも中国由来で、中国語においてカレーを意味する漢字です。
これらの入力方法を学び、正確な漢字表記に挑戦してみてください。