自宅での牛丼は格別ですが、テイクアウトするとき、量が少なく感じることはありませんか?
最近はドライブスルーのある牛丼店も増え、より手軽に牛丼を楽しめるようになりました。
しかし、いざ自宅で包みを開けると、「店で食べる時と比べて少ないのでは?」と感じることがあります。
実は、テイクアウトの牛丼が少なく見えるには、ある理由があります。
牛丼チェーンでは、提供する牛丼の量は明確な基準に基づいて決められているため、店内で食べる量と持ち帰りの量に差はありません。
今回は、どうして持ち帰りの牛丼が少なく感じるのかを詳しく解説します。
テイクアウトと店内食の牛丼、同じ量が提供されている
牛丼チェーン店では、どの店舗でも一貫した量の牛丼を提供するために、厳密なガイドラインが設けられています。
テイクアウトでも店内食でも、これに基づき同じ量の牛丼が提供されるよう調整されています。
盛り付けるスタッフによる少しの差はありますが、一般的には計量器を使用して量を確かめた後に提供されています。
また、一部の店舗ではご飯の盛り付けを自動化している場所もあります。
テイクアウトの牛丼が少なく感じる主な理由
テイクアウトの牛丼が少なく感じるのには、いくつかの理由があります。
ここではその主要な要因を3つ紹介します。
持ち帰り容器の形状
テイクアウト用の容器は通常、丼よりも深い皿型で四角い形状をしています。
これに対して、店内で提供される牛丼は丸い丼で盛り付けられます。
丼には「糸底」と呼ばれる丸い突起が底にあり、これが全体の高さを増して見せる効果があります。
持ち帰り容器の重量
テイクアウトで使用される容器は、軽量のポリスチレンや紙製が多く見られます。
これに比べ、店内で使用される丼は比較的重たい素材で作られています。
そのため、手に持った時にテイクアウトの容器が軽く感じ、量が少なく感じることがあります。
持ち帰り容器の開口部
テイクアウト用の容器は、開口部が四角く広がっていることが一般的です。
これが、盛り付けられた具とご飯のバランスを視覚的に変え、ご飯の量が少なく見える一因となります。
以上のような容器の特性が、テイクアウトの牛丼が少なく感じる原因となっています。
牛丼チェーンの統一された提供量とその基準
全国の牛丼チェーン店では、店内食とテイクアウトで同等の食事量を提供するよう、運営マニュアルで定められています。
この基準に従い、主要な牛丼チェーンのご飯と具材の量を調べたところ、以下のような結果が得られました。
チェーン | ご飯の量 | 具の量 | 価格 |
---|---|---|---|
すき家 | 250g | 85g | 350円 |
吉野家 | 260g | 85g | 380円 |
松屋 | 260g | 86g | 290円(牛めし) 380円(プレミアム牛めし) |
なか卯 | 260g | 85g | 350円 |
このデータから、各チェーン店ではご飯の量が約250gから260g、具材は約85g前後で提供されていることがわかります。
このマニュアルに基づく統一された提供量により、どの店舗でもほぼ同じ量の食事が提供されていることが確認されました。
牛丼チェーン比較:どこが一番お得?
最近読んだ記事で、4つの牛丼チェーン店の並盛り持ち帰りをそれぞれ3つずつ比較した内容が印象的でした。
>>牛丼並サイズの量はどこも同じ? テイクアウトしてお得度を調べてみたら……
記事によると、もし具材の量を重視するなら吉野家が、コストパフォーマンスを求めるならすき家が一番お得だと言えます。
盛り付けはマニュアル通りに行われているものの、具がご飯に染み込むため、実際には量が少なく見えることがあるそうです。
まとめ
牛丼を提供するチェーン店では、店内での食事と持ち帰りでの量は同じであることが一般的です。
しかし、店員による盛り付けの微妙な違いによって、多少の差異が生じることもあります。
持ち帰りが少なく感じる主な理由は、使用される容器の形状、重さ、そして開口部の広さにあります。
全ての店舗で一定の基準に基づいて牛丼の量が決定されており、どのチェーンも並盛りの量はほぼ同じです。
味わい深い具材を重視する場合は吉野家、価格面での選択を重視する場合はすき家が良い選択と言えるでしょう。
これにより、自宅でリラックスして食べたい方や、一人での店内食を避けたい方にも、安心して牛丼を楽しむことができます。