手芸や裁縫を楽しむ際、布のほつれを防ぐ作業は避けて通れません。
市販のほつれ止め液は非常に便利ですが、頻繁に使うとすぐになくなってしまうため、コストがかかってしまいます。
そこで、家にある以下のアイテムを使って、手軽にほつれ止めを行う方法をご紹介します:
- 木工用ボンド
- 透明マニキュア
- 布用ボンド
- 布用両面テープ
これらの代用品を使用する際は、素材の種類や洗濯方法、作業工程に合ったものを選ぶことが大切です。
本記事では、各代用品の効果的な使用方法と注意点について詳しく説明していきます。
さらに、100円ショップで見つけることができる便利なアイテムも一緒に紹介します。
ほつれ止め液の代替手段
・木工用ボンド
・布用ボンド
・布用両面テープ
マニキュア
マニキュアは100円ショップで容易に購入でき、ほつれ止めとしても役立ちます。
この用途には、布に色が透けない透明なトップコートが適しています。
ただし、マニキュアの強い臭いや塗りにくさがデメリットとなるため、これが気になる場合は他の代替品を検討するのが良いでしょう。
速乾タイプを選べば、乾燥時間を短縮できます。
木工用ボンド
木工用ボンドは、100円ショップで手軽に手に入り、多くの家庭で常備されています。
しかし、水に弱い点、硬くなりすぎて縫いにくくなる点、乾燥に時間がかかる点が欠点です。
使用時は水で薄める必要があり、水に濡れると白濁しますが、乾くと透明に戻ります。
布用ボンド
布用ボンドは、水で薄める必要がなく、そのまま使用できる手芸用品です。
水溶性であるため水に弱いものの、透明に乾燥するため目立ちにくいです。
特に、「裁ほう上手」のような製品は、アイロンをかけることでほつれ防止に効果を発揮し、洗濯やクリーニングにも耐えますが、硬化するため使用場所を選ぶ必要があります。
布用両面テープ
布用両面テープは、裾のほつれ止めに特に適しており、多種多様な商品があります。
水に強いタイプは洗濯にも対応可能ですが、粘着性が強いため、テープを使用した後に縫うと針が粘着物で汚れることや、針が折れるリスクがあります。
ほつれ止め液の成分解析
手芸愛好者に人気のKAWAGUCHIブランドのピケほつれ止め液は、主にナイロン樹脂とアルコールから成り立っています。
ナイロン樹脂が水で薄められているため、使用感が良く、仕上がりがクリアで長持ちするのが特徴です。
対照的に、木工用ボンドの主成分である酢酸ビニル樹脂は、水分の蒸発によって硬化し、水に濡れると元の柔らかい状態に戻る性質があります。
100円ショップで見つかるほつれ止め液
100円ショップでは、様々なほつれ止め液を手軽に購入できます。
ダイソー
ダイソーで販売されている『ほつれ止め液』は、ピケの約3倍の量が入っており、コストパフォーマンスが非常に高いです。
この製品は乾燥後の硬さがピケよりも少なく、より流動的なテクスチャーを持っています。
ただし、洗濯には向かないため、洗濯後にほつれが再発する可能性があります。
取扱いがない場合は、店員に確認すると良いでしょう。
セリア
セリアの『布地のほつれ止め液』は、ウレタン樹脂を基材としています。
撥水加工された生地やシルクに使用すると乾燥後に白く残ることがあるため、薄手の生地には向かないことがあります。
使用前に、端切れでのテストを推奨します。
洗濯が可能な点が魅力的です。
キャンドゥ
キャンドゥでは、セリアと同様にウレタン樹脂を使用しています。
こちらの製品も、薄手の生地に使用する場合は事前のテストが安心です。
ほつれ止め代用品の選び方と注意点
ほつれ止めとして代用品を使用する際、以下の4つの重要な点を考慮する必要があります。
- 洗濯を頻繁に行う予定があるかどうか
- 追加でミシンや手縫いを施す必要があるか
- 処理後に目立たない仕上がりが求められるか
- 使用する素材の厚み
これらのポイントを基に、適切な代用品を選ぶことが推奨されます。
■洗濯や水洗いが多い場合は、耐水性が求められるためマニキュア、耐水性の高い布用ボンド、またはセリアのほつれ止め液が適しています。
■ミシンや手縫いでの追加処理が必要な場合は、マニキュアや100均のほつれ止め液が役立ちますが、処理の容易さを考慮することが重要です。
■目立つ箇所の処理が必要な場合は、透明なトップコートや100均のほつれ止め液を使用すると、目立たない仕上がりが期待できます。
■シルクサテンやオーガンジーなどの薄手の素材使用する場合には、透明なトップコート、布用ボンド、100均のほつれ止め液が最適です。
■その他のケースではマニキュア、木工用ボンド、布用ボンドが有効です。
これらの選択肢は、状況に応じて柔軟に選ぶと良いでしょう。
まとめ
ほつれ止めの代用品としては、広範囲にわたる処理には水で薄めた木工用ボンドが便利です。
一方で狭範囲の処理にはマニキュアのトップコートが使用しやすく、その使い勝手の良さが魅力です。
薄める手間やニオイが気になる場合は、100均のほつれ止め液を利用すると簡単に対応できます。