オリーブの木は、北向きの場所でも栽培可能ですが、日当たりが良い場所で育てた方が、木の成長が促進され、実の収穫量も増える傾向があります。
ですので、もしまだ植えていない、または小さくて移動が可能な木であれば、日当たりの良い場所で栽培することをおすすめします。
この記事では、オリーブの木の栽培に関して以下のような情報を提供しています。
・北向きの環境でオリーブの木を上手に育てる方法
・日陰でも育つ他の植物について
もし「自分の庭が北側だけど、オリーブの木を育てるのは大丈夫だろうか?」とお考えの方がいらっしゃれば、この記事がお役に立つはずです。
ぜひ、最後までお読みくださいね。
オリーブの木は日が当たらない北側でも大丈夫?
北向きの環境においても、オリーブの木の栽培は可能です。
光量が多い場所では、木の成長が盛んになり、果実の収穫量も増加する傾向があります。
そのため、日当たりが良い場所でオリーブの木を植えることをおすすめします。
ですが、オリーブの木は寒さにも比較的強いとされ、気温がゼロ度程度まで下がっても育つことができます。
積雪がなければ、寒い地域でも問題なく育成可能ですよ。
また、オリーブの木を育てる際には土壌の質も重要です。
pH値が6.5から7.0の、中性の土壌が最適とされています。
市販の「オリーブ専用の土」を使用するのが理想的ですが、手に入らない場合は、「果樹や花木用の土」でも代替できます。
北側でも美しく成長するオリーブの木の育て方
オリーブの木は「平和の象徴」として親しまれ、幸せをもたらすとされています。
日陰に強い性質を持つため、カフェやサロンなどの店舗や家庭の玄関、ベランダなどでもよく見られます。
オリーブは、鉢植えでも地植えでもよく育ちます。
地植えの場合は5メートルから10メートルまで成長することがあり、その美しい姿から庭の目玉として選ばれることも多いです。
また、オリーブの実から作られるオリーブオイルは世界的に有名ですね。
以下、オリーブの木の育て方のポイントをご紹介します。
水やり
地植えの場合は雨水で十分ですが、夏場は夕方の水やりが望ましいです。
鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
肥料
持続効果のある、緩効性肥料が適しています。
鉢植えでは花が咲く前の2月から3月、花が散った後の6月、収穫後の10月に施肥します。
地植えでは、開花前と収穫後の2回が目安です。
剪定
日当たりを良くし、3年以上経った木は積極的に剪定しましょう。
剪定の適期は、5月から12月です。
新しい枝を切ると、実がつきにくくなるので注意が必要です。
挿し木
剪定した枝で挿し木を行い、オリーブの木を増やすことができます。
新芽のある枝を選び、葉を数枚残して切り取り、水に浸した後、挿し木用の土に植えます。
その後、水をたっぷりとやり、風通しの良い日陰に置きます。
植え替え
植物の成長に合わせて、1〜2年ごとに一回り大きい鉢に植え替えます。
植え替えの最適時期は、4月から6月です。
鉢底に石を入れることで、湿気を防ぎますよ。
実をつけるために
受粉は、実をつけるために重要です。
異なる種類のオリーブの木を近くに置くことで受粉が促され、実を成らせることができます。
日陰でも育つ代替植物について
オリーブの代わりに、日陰で育つ植物もいくつかあります。
アジサイ・アナベル
北米原産のアジサイで、日本のアジサイよりも野性味があり、日陰でよく花を咲かせます。
ヤツデ
日本の山に自生する植物で、幸運をもたらすとして庭に植えられることがあります。
アオキ
ヤツデと同じく日本原産で、森林の中でも力強く育つ特性を持っています。
そのため、庭やベランダなどでその美しい姿を楽しむことができますよ。