靴の中の不快なにおいは、湿気が原因で増える雑菌によるものです。
靴内の湿気を効果的に抑制するアイテムとして乾燥剤がありますが、ずっと靴の中に置きっぱなしにしておくのは果たして効果的でしょうか?
実は、乾燥剤を長期間放置すると、吸湿能力が限界に達してしまい、湿気を取り除く能力が低下します。
そのため、乾燥剤を一時的に使う分には問題ありませんが、定期的に外に取り出して乾かすことで、その効果を維持することができます。
※注意:この方法は、繰り返し使用できるタイプの乾燥剤に限ります。
今回は、靴用乾燥剤を効果的に保管し、長持ちさせる方法についてご紹介します。
靴内の乾燥剤は放置すると効果が薄れます!
以前もご説明しましたが、靴の中の乾燥剤を長く放置すると、そのうち除湿機能が弱まってしまいます。
乾燥剤が湿気を吸収し過ぎると飽和状態になり、それ以上の湿気を取り込むことができなくなるためです。
このように放置しておくと、特に湿度が高い時期には靴内にカビが生じるリスクがあります。
これは、臭いの問題だけでなく、健康上のリスクにもつながります。
使用する乾燥剤によっては状況が異なりますので、すべての乾燥剤が同じように対応できるわけではありません。
例えば、何度も乾燥させて使用できるシリカゲルや、使用後にジェル状に変わるタイプの製品もあります。
自然素材を使用したシダーやヒノキのチップなどの乾燥剤もありますが、今回はシリカゲルを使った乾燥剤に注目して話を進めます。
シリカゲルの乾燥剤は多くが「湿気チェックサイン」を備えており、このサインが色を変えると乾燥のタイミングとなります。
しかし、湿気が多い季節でもサインの色が変わらない場合でも、定期的に乾燥させることで、効果を最大限に保つことが可能です。
靴用乾燥剤は使用期限が設けられていますが、それは乾燥剤をずっと靴の中に入れておいても安全という意味ではなく、効果が保証されている期間です。
したがって、状況に合わせて使い方を工夫することが必要です。
具体的には、乾燥剤を数個用意しておき、使用中のものを定期的に入れ替えることで、常に効果的に湿気をコントロールできます。
結論として、靴の中の乾燥剤をずっと放置せず、定期的に取り出して乾燥させることが望ましいです。
靴用乾燥剤の上手な使い方と注意点について解説!
靴用乾燥剤を効果的に使うための手順と、注意すべきポイントを紹介します。
重要な注意点は次のとおりです:
- 乾燥剤は靴の先端に置く
- 乾燥剤は定期的に交換し、再度乾燥させる
- 濡れた靴には使用しない
これらの点を守れば、特に問題はありません。
【靴用乾燥剤の正しい使用法】
ステップ1:乾燥剤を靴のつま先部分にしっかりと配置する
靴専用に作られた乾燥剤は、通常ペアで提供されており、それぞれを靴の内部に深く挿入します。
もし一般的なシリカゲルを使用する場合は、つま先、靴の中心、かかと部分に一つまたは二つ配置します。
湿度は季節によって異なるため、状況に応じて適切に調整し、靴が乾燥し過ぎないよう注意してください。
ステップ2:一晩そのままにしておく
ステップ3:乾燥剤を取り出して乾燥させる
毎回使うごとに乾燥させる必要はありませんが、数回使った後には日に干してしっかりと乾燥させましょう。
予備の乾燥剤を用意しておくと、使用中のものと交換しながら効率的に使用できます。
コストは若干かかりますが、持っている靴の数よりも多めに乾燥剤を持つと、便利です。
特に重要なのは「濡れた靴に乾燥剤を入れない」という点です。乾燥剤は湿気を吸収するために設計されていますが、水分そのものを吸収する設計ではありません。
濡れた靴を乾かしたいという気持ちは理解できますが、乾燥剤が速やかに湿るため、そのような使い方は避けましょう。
まとめ
靴の中で乾燥剤を長く放置すると、湿気を過剰に吸収し、その結果除湿機能が衰えてしまいます。
ですから、乾燥剤をずっと靴の中に入れておくのではなく、使用後には取り出して、日に干すことで再度活性化させる手間を怠らないようにしましょう。
また、乾燥剤を使うときは、湿気が特に多く集まるつま先にしっかりと配置するとより効果的です。
ぜひ、この方法をお試しください!