最近使っていたテレビが突然故障しました。
外付けHDDに保存した録画番組があるから安心していたのですが、必ずしも安全とは言えない状況もあります。
この記事では、テレビが故障した場合に、録画した番組のバックアップをどのように取り、安全に視聴するかについてご説明します。
通常、番組を視聴した後は削除することが多いですが、何度も見返したい特別なドラマや、お気に入りのアーティストが出演している音楽番組などは、保存しておきたいと考える方もいるでしょう。
しかし、果たして外付けHDDに保存した録画データをそのまま保持しても問題ないのでしょうか?
外付けHDDに録画データを保存する際のリスクについて
外付けHDDへの録画データの保存は、推奨できる方法ではありません。
主に以下の二つの理由が挙げられます。
理由1:外付けHDDの故障リスク
外付けHDDは非常に繊細な機器であり、衝撃や震動、停電、水濡れなどが原因で故障することがあります。
長期間の利用により機器自体の劣化も進み、最終的には動作しなくなることも考えられます。
このような故障が発生すると、保存していた番組を再生することができなくなる可能性があります。
理由2:テレビの故障リスク
外付けHDDは初めに接続したテレビにフォーマットされることが多く、特定のテレビでのみ使用可能な設計になっていることがあります。
このテレビが故障した場合、外付けHDDに保存された番組の再生が不可能になることがあります。
外付けHDDやテレビはそれぞれ使用寿命があるため、大切な録画データをこれらのデバイスにのみ頼るのはリスクが伴います。
そのため、他のバックアップ方法を検討することが推奨されます。
録画データの安全なバックアップ方法
以下、安全にデータを保存するための5つの方法を紹介します。
1. 新しい外付けHDDへのダビング [安全レベル★]
多くのテレビは、外付けHDD同士で録画データをダビングする機能を持っています。
既存のHDDが故障する前に、新しいHDDへとデータを移行することで、データの安全性を高めることができます。
ただし、新しいHDDやテレビ自体が故障するリスクもあるため、完全な安全は保証されません。
2. HDDレコーダーへのダビング [安全レベル★★★]
一部のテレビは、同じメーカーのHDDレコーダーへデータをダビングすることが可能です。
これにより、データはレコーダーにコピーされ、一方のデバイスが故障してももう一方にデータが残ります。
また、HDDレコーダーを使用することで、データの編集や不要な部分の削除も行えます。
3. ブルーレイへのダビング [安全レベル★★★★]
ブルーレイディスクへの保存は、機械的故障のリスクが非常に低く、データの長期保存に適しています。
ただし、ディスクの品質にもよりますので、高品質で信頼性のあるブルーレイディスクを選ぶことが重要です。
4. NASへのダビング [安全レベル★★★★]
ネットワーク対応ストレージ(NAS)を利用することで、データのバックアップを取りながら、故障時にも安全を確保できます。
NASを使用すると、家庭内の他のデバイスからもアクセスしやすくなります。
5. SeeQVault対応外付けHDDへのダビング [安全レベル★★]
SeeQVault対応の外付けHDDを利用すれば、対応する別のテレビでも録画データを再生することができます。
ただし、この方法ではデータを複数に増やすことができない制限があります。
録画データを安全に保管するためには、これらの方法を組み合わせて利用することでリスクを分散させることが推奨されます。
テレビが故障した際の外付けHDD対策のまとめ
本記事では、外付けHDDの故障を予防するための先行措置について説明しました。
しかし、もし外付けHDDが故障してしまい、データが再生不能になってしまったらどうすればよいのでしょうか?
そのような場合には、「テレビ録画復旧サービス」を利用することをおすすめします。
このサービスでは、専門の業者が故障した外付けHDDを預かり、その中のデータを復旧作業を通じて取り戻します。
データが無事復旧すれば、以前のテレビやレコーダーにHDDを接続し直すことで、録画された番組を再び楽しむことができます。